2024.12.16予防歯科歯周病治療 治療のための3つのステップ

こんにちは

みむ歯科クリニックです。

 

成人の約9割は歯周病(歯槽膿漏)

いわれていますが、

歯周病の治療はどのような方法があるか

ご存じですか?

 

今回は歯周病治療についてのお話です。

 

歯周病治療3つのステップ

1.歯磨き

歯周病の成功のカギを握るのは

歯磨きです。

 

歯の磨き方に関しては過去のブログ

歯周病の方必見!! 歯の磨き方

見て下さい。

 

 

歯周病治療の第1歩は

いかに歯磨きだけで歯ぐきを良い状態に

改善させられるか⁉です。

 

 

2.スケーリング

歯磨きで歯ぐきが改善したら

いよいよ歯ブラシでは取れない汚れ

歯石を除去していきます。

 

歯石除去=スケーリングですが

スケーリングにも2種類あるのはご存じですか?

 

2-1.歯肉縁上スケーリング

主に歯ぐきよりも上、歯の表に付着した歯石を

除去することを歯肉縁上スケーリング

呼んでいます。

 

当院では超音波を発生させる機器を使って

水を出しながら歯の表面に付着した歯石を

除去していきます。

 

目に見える歯石を一気に除去していくので、

1~2回程度の来院で終わります。

 

まれに超音波の刺激で知覚過敏症状が

出ることがありますが、

効率よく、愛護的に歯石を除去できるので

スケーリングをするのに最も優れた機器です。

 

 

2-2.歯肉縁下スケーリング

歯ぐきに覆われた歯の根の部分

(歯ぐきの中・歯肉縁下)に付着した

歯石を除去することを

歯肉縁下スケーリングと呼んでいます。

 

当院ではキュレットという歯石除去専用の

手用器具を使っています。

 

歯ぐきの中を盲目的に行うので

手から伝わる感覚を頼りに歯石除去を行います。

 

歯や歯ぐきの繊細な部分を触るので

超音波で一気にというわけにはいきません。

 

1歯1歯丁寧に歯石を除去していくので

時間と回数がかかります。

 

 

3.歯周外科

スケーリングをしても

歯周病が思ったように改善しない方が

います。

 

そんな時の3ステップ目は

歯周外科=歯ぐきの手術です。

 

 

スケーリングで除去しきれなかった歯石が

残っていると歯周病は改善しません。

 

特に歯肉縁下歯石は盲目的なスケーリングの為

除去しきれないことがあります。

 

そこで確実に歯石を除去するために

歯ぐきを切って開くことで歯肉縁下歯石が

見える状態にスケーリングを行うのが

歯周外科(歯ぐきの手術)です。

 

歯石を確実に除去できるので

歯周病が改善しやすい反面

 

歯ぐきが下がる知覚過敏症状が出やす、

歯磨きが上手にできない方は適用外など

様々なハードルがあります。

 

まとめ

今回は歯周病治療3つのステップに

ついて書きました。

 

第1ステップは歯磨きです。

ご自身の歯磨きが歯周病治療成功を

左右するといっても過言ではありません。

 

第2ステップはスケーリング

超音波の機器や手用の器具を使って

歯石を除去していきます。

 

それでも改善しない場合に

第3ステップ、歯周外科です。

歯ぐきの手術を行い確実に歯石を除去します。

 

最後に

歯周病治療では歯医者が治すというよりは

歯医者は「治るきっかけを作っている」だけです。

兎にも角にも歯磨きが重要となります。

 

歯周病を治すのも、再発させないのも

歯磨きです。

歯磨きを怠ると歯周病は再発します。

 

みなさん自歯がある限り、

しっかり歯磨きしましょうね。

 

 

 

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