2024.03.01歯と骨粗しょう症と顎骨壊死と
こんにちは、みむ歯科クリニックです。
骨粗しょう症の治療薬の中には
顎骨壊死を引き起こすものがあることを
お伝えしました。
今回はその続きのお話です。
目次
・顎骨壊死を引き起こす薬
・発症原因
・歯科治療と顎骨壊死
・顎骨壊死が発症したら
・顎骨壊死を引き起こさないために
・まとめ
顎骨壊死を引き起こす薬
骨粗しょう症の薬の中で
骨吸収を遅らせる薬が顎骨壊死を
引き起こします。
ただし
骨吸収を遅らせる薬=顎骨壊死ではなく
リスクがあるということです。
骨吸収を遅らせる薬を使う理由
それは
顎骨壊死のリスクよりも
薬を使うメリットの方が大きいからです。
そもそも骨吸収を遅らせる薬は
重度の骨粗しょう症やガンの方に
使います。
命に関わるような病状なので
顎骨壊死のリスクよりも
薬による治療効果が優先されます。
発症原因
明確な発症原因は分かっていませんが、
いろいろなリスク因子は以下の通りです。
・高用量の薬の使用
・低用量でも長期間の薬の使用
・抜歯治療
・細菌感染
歯科治療と顎骨壊死
虫歯治療や歯周病治療は
問題ありません。
それでも
骨吸収を遅らせる薬の使用開始前に
歯科治療を完了させておく方が良いでしょう。
特に抜歯治療は
必ず済ませておきましょう。
ちなみに薬を使用中の方で
抜歯治療による顎骨壊死の発生頻度は
数パーセントです。
顎骨壊死が発症したら
治療法は重症度によって変わります。
軽度であれば
洗浄や抗菌薬の投与
重度になると切除手術を行います。
顎骨壊死を引き起こさないために
顎骨壊死の予防には
歯科への定期検診が重要です。
虫歯や歯周病の治療を完了させ
口の中を清潔に保つことは
発症リスクを減らします。
まとめ
重度の骨粗しょう症や
ガンの患者さんでは
顎骨壊死を引き起こすリスクのある
骨吸収を遅らせる薬が使われますが、
薬=顎骨壊死ではありません。
さまざまなリスク要因が重なった結果
発症します。
発症のリスク低減には
日頃からのカラダや口の健康管理が
重要です。
骨粗しょう症の方、
処方されている薬の種類に限らず、
定期検診を受診しましょう!!
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