2024.09.01予防歯科虫歯予防のための歯磨き法
こんにちは、みむ歯科クリニックです。
前回のブログ
フッ素を効かせるためには歯の磨き方も
大事なことを紹介しましたが、
今回はもう少し歯の磨き方について
深堀りします。
もくじ
- 虫歯予防のための歯磨き
- 歯みがき後の飲食
- その他、効果的な歯磨き法
- まとめ
1.虫歯予防のための歯磨き
1-1 回数と時間
みなさんは1日何回歯磨きしますか?
朝または夜だけ1回
朝夜の2回、朝昼晩の3回・・・
虫歯予防には
1日2回(うち1回は就寝前)
1回2分以上歯みがきしましょう。
就寝前に歯を磨く理由
就寝時は唾液の分泌量が低下します。
唾液には虫歯を抑制する効果がありますが
分泌量が下がることで虫歯の抑制効果低下。
就寝時間は
虫歯になりやすい時間帯となるので、
就寝前の歯磨きが大事になります。
2分以上歯磨きする理由
「2分」という時間には
フッ素が歯に吸収されるための作用時間と
汚れを磨き落とすための作業時間の
2つの意味合いがあります。
電動歯ブラシ等で歯磨きした場合
短時間でにキレイに磨けるかもしれませんが、
虫歯予防でフッ素を効かせるためには
「時間」が必要です。
1-2 磨く順番
虫歯になりやすい場所は
分かりますか?
歯と歯の間と奥歯の噛む面です。
特に奥歯の歯と歯の間は
非常に虫歯になりやすい場所です。
まずは虫歯になりやすい場所へ
歯磨き粉(フッ素)を塗り込む
ことを意識して歯磨きをはじめましょう。
虫歯になりやすい場所(番外編)
歯並びの悪い所
歯ぐきが下がった所
一番奥の歯の一番奥側の面
も虫歯になりやすい場所です。
1-3 歯みがき後のうがい
歯磨き後にうがいをすると
フッ素が洗い流されてしまい、
虫歯の予防効果が失われます。
うがいをしない方が
歯にフッ素が取り込まれる時間が長くなるので
虫歯予防には効果的です。
それでもうがいをしたい場合は
15ml(ペットボトルの蓋)程度の水で
うがいをしましょう。
2.歯磨き後の飲食
2時間は飲食を控えましょう。
塗り込んだフッ素が長く歯に触れることで
虫歯の予防効果はアップします。
歯磨き後にすぐ飲食すると
フッ素が流されるだけでなく、
歯に新たな汚れをつけることとなります。
3.その他 効果的な歯磨き法
3-1 2段階磨き
1回目 通常の歯磨き
これまでのように2分間歯磨き粉をつけて
歯を磨く。
2回目 フロス(歯間ブラシ)で歯磨き
フロス(歯間ブラシ)に歯磨き粉を塗り
歯と歯の間を磨く。
歯ブラシだけでは磨きにくかった
歯と歯の間にもフッ素が行き届くため、
通常の歯磨きだけよりも効果的です。
3-2 塗り込み法
歯磨きをする前に指で歯磨き粉を
歯に塗り込みます。
このとき
右上奥歯→上前歯→左上奥歯→
左下奥歯→・・・のように
口の中全体を行います。
また1か所につき
5秒程度を目安に塗り込んでいきます。
口の中全体に塗り込み終わったら
2分間歯磨きをします。
こうすることで、
歯磨き粉が唾液で希釈されず
高濃度フッ素を歯に浸透させられます。
まとめ
虫歯予防のための歯磨きで大事なことは
「時間と回数」と「フッ素」です。
1回あたり2分間の歯磨きと
就寝前を含めて1日2回以上の歯磨きを
すること。
フッ素(歯磨き粉)が薄まらないように
しっかりと歯に塗り込んで効かせること
が大事です。
フッ素を効かせるために
歯みがき後のうがいと2時間の飲食は
控えましょう。
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