2024.08.01予防歯科虫歯予防とフッ素

こんにちは

みむ歯科クリニックです。

 

前回(虫歯と年齢の関係)で

高齢者の虫歯が増加していることを

書きました。

 

では、どうしたら虫歯予防できるのか?

今回は虫歯予防とフッ素のお話です。

 

 

もくじ

  • 虫歯予防にはフッ素
  • フッ素の危害性 フッ素中毒とは
  • フッ素中毒を引き起こす量
  • 歯磨き粉の保管
  • フッ素は安全です
  • まとめ

虫歯予防にはフッ素

皆さんもご存じかもしれませんが

虫歯予防といえばフッ素です。

 

フッ素による虫歯の予防効果は

世界中で知られていて

多数の論文から科学的根拠(エビデンス)も

得られています。

 

しかしその一方で、

カラダに悪いという意見もあります。

フッ素の危害性

フッ素中毒とは・・・

フッ素がカラダに悪いと言われる理由として

悪心、下痢、嘔吐などの症状がみられる

フッ素中毒があげられます。

 

フッ素中毒は

多量のフッ素を摂取した場合に発症します。

 

フッ素中毒を引き起こす量

中毒を引き起こす量とは

体重1Kgあたりフッ素を2mg以上

摂取した場合に起こります。

 

分かりやすく表現すると

成人男性が高濃度(1500ppm程度)のフッ素を

配合した歯磨き粉100gを1度に

1本程度食べた時に起こる量です。

 

歯磨き粉の保管

過去の事例で幼児が誤って

歯磨き粉を食べてしまい

フッ素中毒を起こすことがありました。

 

歯磨き粉の保管は

子供の手の届かないところにしましょう。

 

もし子供が多量の歯磨き粉を

食べてしまったら?

まずは牛乳を飲んでください。

 

無理に吐きだそうとせずに

コップ1~2杯の牛乳を飲んで

様子をみてください。

 

嘔吐するなどの症状がみられた場合は

医療機関へ受診してください。

 

フッ素は安全です。

先ほども書きましたが

成人男性が歯磨き粉を100g食べなければ

フッ素中毒は引き起こしません。

 

通常の使い方をする分のフッ素量は

まったくカラダに害はありません

 

使用時のフッ素の濃度

適切な磨き粉の使用量は

大人であれば1~2cm(1g程度)です。

 

この時点で中毒リスクは1/100です。

 

歯磨きをすることで唾液が分泌され

唾液によってフッ素は希釈されます。

 

さらに歯磨き後にうがいをすると

さらに薄まり、吐き出されることで

口に中に残る(カラダに取り込まれる)

フッ素はほぼなくなります。

 

 

まとめ

フッ素は虫歯予防に効果的です。

 

これは科学的な裏付け(エビデンス)がある

事実です。

 

しかし、まったく危害性がないか?と

いわれると、

 

高濃度フッ素配合の歯磨き粉を

1度に1本(100g)食べた場合には

フッ素中毒のリスクがあります。

 

ですが、歯磨き粉を食べる行為は

現実的にはあり得ませんし、

 

フッ素を使うことによる

虫歯の予防効果の方がメリットが

はるかに大きいと考えます。

 

食べすぎ、飲みすぎ、は体に悪いように

フッ素も取り過ぎは毒です。

 

適量のフッ素を正しく使用して

虫歯を予防をしましょう。

 

P.S.

あなたの磨き方では

フッ素の予防効果は薄いかも?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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