2024.07.16予防歯科虫歯と年齢の関係
こんにちは、みむ歯科クリニックです。
暑い日が続くと
アイスやかき氷といった
甘くて冷たいものがおいしく感じますが、
「冷たいもので歯がキーンと痛い」
なんて方、虫歯かもしれませんよ⁉
今回は虫歯のお話です。
目次
- 虫歯の罹患率
- いつから虫歯が増えるのか?
- 近年、高齢者に虫歯が多い理由
- まとめ
虫歯の罹患率
「虫歯があります」
そういって歯医者へ行ったが
虫歯ではなかったこと、ありませんか?
では実際、どのぐらいの人に虫歯があるのか?
こどもと大人で分けてみました。
こどもの場合
子供の虫歯はS.40年から50年頃がピークで
(12歳時点での)虫歯罹患率は90%以上
1人あたり5本弱だったのに対し
現在では虫歯罹患率は約35%
1人あたり0.7本にまで減少しています。
※出典:令和元年度 学校保健統計
大人の場合
20歳以上の90%以上の方が
虫歯の経験があり、
30%以上の方は未処置の虫歯がある
そうです。
また年齢層が上がるにつれて
虫歯の罹患率も上がります。
こどもの虫歯が減ったワケ
虫歯に対する理解度が増した
食べたら歯を磨く
フッ素で虫歯予防
甘いモノを食べると虫歯になる
などなど
どうしたら虫歯になるのか?
という知識を得て、こどもを虫歯にしないよう
生活した成果ではないでしょうか。
いつから虫歯が増える?
学童期には親の管理下にあった生活も
思春期を迎えると生活の自立度が増し
虫歯の発生率が増加します。
それに対し成人の虫歯罹患率は
昔からあまり変わらないうえ
近年、高齢者の虫歯は増えています。
高齢者に虫歯が増える理由
①歯が多く残る人が増えた
「8020運動」というのは
聞いたことがありますか?
20本以上の歯があれば満足に食事が摂れる
という考えのもと
80歳で20本の歯を残すことを目標に
平成元年より(当時の)厚生省と
日本歯科医師会が始めた運動です。
現在の8020達成率は50%を超え
多くの自歯を持つ高齢者が増えています。
②加齢による唾液分泌の低下
唾液は口の中を保湿するだけでなく
虫歯の予防効果があります。
加齢とともに唾液の分泌が減少することで
虫歯の予防効果も減少=虫歯になりやすい
です。
まとめ
40~50年前と比べ
こどもの虫歯は減少傾向にあるのに対し
大人の虫歯はぼ横ばい
高齢者に至っては増加中です。
高齢者に虫歯が増えている原因としては
多くの自歯が残っている人が増えたこと
唾液分泌低下により虫歯リスクが高いこと
が考えられます。
では虫歯予防のために何ができるのか?
次回は虫歯の予防法について
書いていきます。
- TOP
- コラム